
円安圧力と為替介入の限界
巨大な円売り圧力と、枯渇する「防衛の弾」
1. 現在のドル円相場の現状と見通し
現状: 日米2年金利差は縮小しているが、「ドル円は底堅く、円が弱い」状況が継続。
テクニカルの節目
159円50銭 近辺
意味: 為替介入による下落分の「半値戻し」水準。
今後の展開: この水準を上抜けると、上昇圧力(円安ドル高)がさらに加速する可能性あり。
2. これまでの「円買い介入」の実績
今回の介入推計
約 13兆円
2026年(年間合計)
約 25兆円
※年間で過去最高額
2022年9月からの累計
合計額: 約 50兆円(3,150億ドル)
消費割合: 2022年8月時点の介入可能外貨の「3割弱」をすでに使用。
3. 日本の「介入余力」 (残り弾はいくらか?)
【誤解注意】米国との協調介入やFIMAレポの影響
- FIMAレポ施設: 米国債を担保にドルを借りる仕組み。「介入に使える外貨の総量が増えるわけではない」。
- 米国の協調介入: 米国の為替介入ファンドは約40兆円あるが、大半はSDR。ユーロ残高は4兆円のみ。追加余地は乏しい。
- 今回の米国円買い推計: 約 10億ドル(1,600億円)。目標を大きく下回る規模の可能性。
4. なぜ介入余力が足りなくなるのか?
もし今後、残高が「100兆円」になった場合、実需による巨大な円売り圧力を支えきれないリスクがあります。
脅威① 個人のキャピタルフライト
日本人が持つ円建て預金 約1,000兆円。
わずか1割(100兆円)がドルに向かうだけで外貨準備は枯渇。
脅威② 企業活動に伴う円売り
企業の海外直接投資 (毎年約10兆円の円売り)。
今後の貿易赤字の拡大。
脅威③ 対米投資90兆円の約束
万が一返済が滞れば、日本の外貨準備から支払う必要があり、さらに余力を削る。
日本の防波堤
残り160兆円
(50兆円追加介入で残り100兆円に…)

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