📉 2024年8月、日経平均株価が史上最大の下げ幅を記録!
株価暴落の要因はさまざまですが、そのひとつとされるのが 「円キャリー取引(円キャリートレード)」 です。
「円キャリー取引ってなに?」と思った方も多いのではないでしょうか?今回はその仕組みと、なぜ相場に影響を与えたのかを分かりやすく解説します!
- 💰 円キャリー取引とは?
キャリー取引(キャリートレード) とは…
✅ 金利の低い通貨で資金調達 し、
✅ 金利の高い国の資産に投資する 取引のこと。
例えば、日本は長らく 超低金利 でした。一方、アメリカや新興国の金利は高め。そこで、日本円で安くお金を借りて、米ドルなどの高金利通貨に換えて運用する ことで利益を得るのが 「円キャリー取引」 です。
📊 この取引が増えると…? 👉 円を売って外貨を買う動きが強まり 円安 になる 👉 円キャリー取引が活発だった2024年には、 1ドル=161円台 という歴史的な円安を記録
しかし… この流れが逆回転したら?
- ⚠ 円キャリー取引のリスク
キャリー取引には メリット もありますが、 大きなリスク もあります。
🔻 為替リスク 例えば、
- 1ドル=160円のときに100万円をドルに換えると 6,250ドル になります。
- しかし、1ドル=140円に円高が進むと、
- 6,250ドルを円に戻しても87万5000円にしかならない!
このように 急激な円高 は大きな損失(為替差損)を生むのです。
🔻 金利変動リスク
- 借り入れた国(日本)の 金利が上がる と、円キャリー取引の うまみが減る
- 2024年3月に日銀がマイナス金利を解除、7月には追加利上げ
- 金利差が縮小し、円キャリー取引の魅力が低下!
これにより、 「円キャリー取引の巻き戻し」 が発生しました。
- 📅 2024年8月に起きたこと
2024年7月末、日銀が追加利上げを決定。これにより… ✅ 円キャリー取引の解消が加速 ✅ 1ドル=161円台だった円相場が、わずか1週間で141円台に急変 ✅ 円高の急激な進行が投資家心理を冷やし、日経平均が暴落!
🔍 なぜ株安につながるの?
- 円キャリー取引が解消されると、
- 投資家は外貨建て資産(米国債など)を売却
- 米国債が売られると金利が上昇し、株式市場に悪影響
- 市場全体のリスクオフムードが強まり、日本株にも売りが波及!
結果、 📉 8月5日、日経平均は過去最大の下げ幅を記録!
- 🎯 まとめ
✅ 円キャリー取引とは? → 金利の低い円を借りて、高金利の通貨に換えて運用する取引。 ✅ なぜ影響が? → 取引が増えると円安に、逆に巻き戻しが起きると円高に。 ✅ 2024年8月に何が? → 日銀の利上げで円高が急進し、日経平均が暴落!
📢 今後のポイント
- 日銀の金融政策の動向に注目!
- 米FRBの利下げがどう影響するか?
- 円キャリー取引が今後も相場に影響を与える可能性アリ!